おはようございます。メダカです。
さぁ、お待ちかねの『きみと二人過ごした日々』の2話目をお届けしましょう!
準主役の~リリィ~さんもここから登場ですよ!
ファンの方々お待たせしましたw
る~しぃーさんの話がどうなっていくのか・・・・
お楽しみください!!
『きみと二人過ごした日々②』
~桜を好きな理由
そんなある日、新しいチームメンバーが加わった。
新しく加わったメンバーはあたしと同じ、ドワ子のリリィ
半年前に始めたばかりだと言う彼女を、うちの古参のメンバーがどこからか拾ってきたらしい。
『皆さんよろしくお願いします』
『よろしくね。リリィさん』
『ママは怖いから気を付けてなw』
『ちょっと!新人さんビビるでしょ』
『ママって呼ばれているんですね』
『お節介焼の母親みたいだからねw』
『お節介焼は余計!』
『ママか・・・いいね』
『気にせずたくさん絡んでね』
リリィはすぐにチームに溶け込むことができた。
うちのチームはコインボスやダークキングなどチーム内でPTを組んでいくことが多い。
あたしとリリィはウマが合うのか、よくPTを組むようになっていった。
リリィも積極的にあたしと組みたがることが多かった。
『ママ!聞いた?』
『なにを?』
『リリィってJKなんだってよ?』
『JKってなんだっけ?』
『ママ・・・女子高校生って意味!』
リリィが高校生という事を実はあたしは知っていた。
早い段階で本人から話してもらっていたからだ。
それだからだろうか。
あたしもリリィに色々と個人的な話をする事が多かった。
自分が独身のバツ1であるという事。
桜が好きだという事。
ドラクエ1の頃から同じ『る~しぃー』という名前をつけてゲームをやっている事。
好きな食べ物や好きな映画の話
若いころの恋愛話
大切な人がいたけれど、結局別れてしまったこと。
『ママと居ると時間を忘れちゃうな・・・もう少しインしていてもいいかな』
『だめ!高校生は早く寝なさい!』
『ちぇ・・・つまんないの』
ゲームなのに何を真剣に・・・と人はバカにするのかもしれない。
それでもあたしは・・・・
ドラクエ自体が人生のひとつの縮図だと思うくらい
リアル同様に、ゲームの中での時間もまた大切だと考えていた。
『また一人・・・見送るのね』
あたしはリリィと一緒に、引退するチームメンバーを見送りに来ていた。
『あの人、引退しちゃうんだね』
『良いことなんだよ。ずっとゲームをやってばかりも居られないからさ』
『ママみたいになっちゃいけないからね』
『言うねw』
ふと、この子にならと・・・
そんな気持ちが過ったのは、今を思えば当然だったのかもしれない。
『リリィ。あたしが桜を好きなのはね・・・・』
『大切だった人と別れた場所が、綺麗な桜の木の下だったからなのよ』
思い出される。12年前のあの日。
いつも・・・桜を見るたびに景色があの時と重なって見えてしまう。
そして、その人の横には・・・・
今でもはっきりと思い出す。
わが娘の自分を見つめる視線。
今、リリィがあたしを見つめているようなそんな視線。
『その時に大事な人と宝物を同時に失ってしまったんだよね』
『ふうん・・・』
『ねぇ。ママ』
『あぁ、ごめんね。つまらない昔話をしちゃったね』
『そうじゃないの。』
『・・・・・・昔の私の記憶と被るの。』
『昔の・・・記憶?』
あたしは聞き返した。
なにか・・・・時間だけがゆっくり流れている
そんな妙な感覚を味わうように、あたしはリリィの次の言葉を待った。
『たぶん3歳ぐらいの・・・古い記憶』
3歳・・・・
あたしは息をのむようにして、リリィの言葉を頭の中で反芻する。
『きれいな桜の下で悲しそうな女の人を見ている・・・そんな記憶』
『え・・・・・?』
『ねぇ。ママ』
『ママはもしかして・・・私の本当のお母さんかもしれない』
to be continued・・・・・
る~しぃーとリリィ
二人の過去とは・・・
次回、最終話にご期待ください!
この物語はフィクションです。
作中に登場するキャラクター、名称、設定など全て架空のもので
実在するキャラ、プレイヤー等とは全く関係がございません。
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